クワガタ野外採集記(昆虫採集記)2016年【No.3】初ミヤマクワガタ現る!(九州宮崎編)
2016年度、野外採集(昆虫採集)シリーズ。
第3回目のご報告です。
AM 8:15、気温 :25℃、天気:晴れ
今回も良い天気に恵まれました!
本当はAM6時位に行く準備をしていたのですが、その時はまだ気温が低く肌寒い感じでしたので数時間時間を遅らせました。
この時期は朝と昼の気温の差が激しく、2~3時間で5℃以上も変化することがあります。
気温が高い方がクワガタ達の動きは活発になりますので、ちょっと寒いなと思った時は時間をずらしてみるのも有効な手段だと考えています。
さぁ、採集ポイントに到着です。
早速ハルニレのを見てみ樹皮凹み部分を見てみると、
何かいます!
コクワガタの♂個体です!
コクワガタ♂40mm程度、キレイな個体です。
こちらのハルニレの木、
コウモリガ等の幼虫によって木に穿孔穴が見られます。
木のくずが繊維状に噴き出している箇所です。
この穴の中を見てみると、
小さなヒラタクワガタ♂20mm半ば位の光沢の強い個体が出て来ました。
理由は分かりませんが、ヒラタクワガタの小型個体にはこのように光沢の強い個体が多く見られます。
コクワガタ♀が出て来ました!
先にヒラタクワガタの♂が出て来たので、今季初のヒラタクワガタ♀かと思ってしまいましたが、意外にもコクワガタの♀でした。この♀も若干の汚れはあるものの傷一つなくキレイな個体です。
少し場所を移動して、
少し大きなこのハルニレの木を蹴ってみると、
パサッと音がしました!!
おおっ!
小さいですが、ミヤマクワガタ♂です!
サイズは小さく♂40mm程しかありませんが、待望の今シーズン初ミヤマクワガタGETです!!
それと、もう1頭、
先ほどのミヤマクワガタ♂と一緒に、羽ばたきながらシラホシハナムグリも落ちて来ました。飛ぼうとしていたせいかまだ羽根がしまりきっていないようです。
※当初、「シロテンハナムグリ」と記載しておりましたが、日記レスでポリプPさんに「シラホシハナムグリ」とのご指摘を受け訂正させて頂きました。誤ってご紹介しましたことをお詫び申し上げます※
こちらのハルニレのウロ(穴)からは、
泥だらけのヒラタクワガタ♂が入っていました!
体長は♂53mm(後程計測)、まずまずの個体です!
かなり汚れが見られます。
もしかすると少し前に出て来ていた個体かもしれません。
このような感じで今回も2時間程採集を楽しみました。
今回も集まったクワガタ達
気になる今回の結果は、
コクワガタ♂11頭
コクワガタ♀2頭
ヒラタクワガタ♂3頭
ミヤマクワガタ♂1頭
合計17頭
という結果でした。
今回も野イチゴを食しようと探してみましたが、
今回の場所で見つかったのはこれだけでした。
ご存じヘビイチゴ。
美味しそうな色合いをしていますが、さすがにこれは食べる気がしません。昨年少し齧ってみたのですが、スポンジのようなパサパサとした感じの触感でした。甘さは感じませんでした。
第3回目の野外採集(昆虫採集)、如何でしたのでしょうか?
今回は今シーズン初のミヤマクワガタにも出逢う事が出来ました!
その他はまだ黒虫系クワガタばかりでしたが、元気なクワガタ達に出逢えてとても楽しい採集でした。
また次回、どんな虫達に出逢えるでしょうか?
今から待ち遠しく楽しみです。(^^)
※ 採集はマナーが大事です。採集する場所が私有地の場合は、 無断では入らないようにしましょう。必ず持ち主さんに断りを入れるのは必須です。あと、虫が木の穴の中に入って採れないからと言って、木を切ったり、傷つけたりするのも好ましいとは言えません、自然にやさしく、モラルを守って採集を楽しみましょう。(^^)
9 Comments »
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ミヤマクワガタ今季初登場ですね。 実は、先々週末、軽井沢に行ってたのですが、夕方4時ごろ繁華街の旧軽銀座を歩いていたら、前を歩いていたカップルが、コンクリートの路上を歩くミヤマクワガタ♂を捕まえていました。こんな街中でもいるんだ、と吃驚。もう少し早く歩いていれば、自分が初採集だったのに、ちょっと残念。 この分なら、自分の別荘の「クワカブの森」にも期待持てそうです。6月に植樹が終わったら、カブトムシホイホイを仕掛けてみます。 台場クヌギは、庭を飾るには美しくないので、やはり商品としては流通していないそうでした。残念です。多分、真っ直ぐ綺麗なクヌギの木が来ると思います。 自分で台場クヌギにしようと調べたのですが、冬場に剪定を繰り返してひこばえを作って育てるため、百年近くかかるそうです。うーん、それまでは生きていないなあ。せめて樹液が出るようにしたいのですが、幹に刻みを入れればよいのでしょうか?他人の森なら本来はやっちゃいけない行為なのですが、もし方法などご存知でしたらご教示いただけると幸いです。 自宅の他の個体は、春の目覚めとともに元気になってきました。昨日は、ニジイロクワガタのホワイトアイの割り出しを行い、38頭の幼虫が取れました。まだ、タランドゥスオオツヤクワガタとローゼンベルグオウゴンオニクワガタ、パプアキンイロクワガタ(ブルー)の割り出しがありますが、ローゼンベルグオウゴンオニクワガタは♀が全然産卵床のカワラ菌糸ブロックとカワラ材に潜ってくれないので、2度目の挑戦も失敗しそうです。しっかり2週間ペアリングしてから、ドリルで穴をあけて誘導もしてみたのですが、隅のマットに潜り込んでしまいます。タランドゥスオオツヤクワガタは、菌糸ブロックには潜ったような跡がありましたが、前回はそれでも失敗したので、今回も??です。何がいけないのでしょうかね。温度は21度から23度なのでそれかな。 今後は、オオクワガタの6ペアの産卵に入る予定です。さて、どうなるか。頑張ってみます。
Comment by Puffin — 2016年6月1日 @ 10:19 AM
Puffinさん レスありがとうございます。 Puffinさんも早くもミヤマクワガタを見つけられていたんですね。 Puffinさんの別荘に近い距離だったのならば、クワカブの森の木々に集まってくる可能性はかなり高いですね。本当に楽しみですね。 木の事ですが、あらためて私思ったのですが、敢えて「台場クヌギ」にしなくてもよいかもしれません。 「台場クヌギ」の主な利点としては、木がいびつな形になり、ウロ(穴)がや隙間が出来やすいという事です。 これはウロ(穴)に入るクワガタ、特にオオクワガタが潜みやすいということもあり、当時のオオクワガタブームも重なって「台場クヌギ」というのが有名になりました。 Puffinさんの目的がウロ(穴)に入る傾向が強いオオクワガタやヒラタクワガタ等でしたら、台場クヌギは有効と言えますが、ミヤマクワガタやノコギリクワガタで良いのならば、敢えてウロ(穴)を作る必要はない、つまり「台場クヌギ」ではなくても良いと考えます。 Puffinさんが体験したがっているクワガタシャワーは私のところでは、ウロ(穴)のない木で十分体験出来ますからね。 自然界で木から出ている樹液は、ボクトウガやコウモリガの幼虫などが木を穿孔した後に出てくるもの、スズメバチが木を齧った後に出てくるもの。枝と枝などがこすれ合ってそこから樹液が出てくるもの等が多く見られます。 確かにシーズン中には木にナタなどで切れ込みを入れられてる木を良く見かけます。ただ切れ込みを入れたからと言って必ずしもそこから樹液が出るかどうかはちょっと疑問です。 実際かなりの切れ込みがあるにもかかわらず全く樹液が出ていないケースを良く見かけるからです。 いや勿論全て失敗しているというわけではなく樹液が出ている事もあります。 しかしそういう傷は意外に早く修復してしまい、あまり長続きはしないんだなぁと思った事が多々ありました。 私自身、実際木に切れ込みを入れたことは無いので、確実にどうすれば成功するのかの返答に困りますが、切れ込みを入れる事で数回は樹液が出てくるかもしれません。 ただあまりにも若木すぎると、切れ込みの数が多いと木のダメージも大きくなってしまうと思うので、1本の木に1~2ヶ所に留めておく方が良いと思ってしまいます。あまり参考にならない回答で申し訳ございません。 タランドゥス、ローゼンの件ですが、正直私もカワラ菌床よりもレイシ材、人工カワラ材の方が無難に多く産んでくれました。 勿論菌床でも産んだことはあります(産んだ時には最高20頭位)が、確率的には少なく、「ああ、やはり材の方が良いんだなぁ」と思った事を思い出します。 それと管理温度、う~んちょっと低いかなぁ・・。私は25~27℃の設定でやっていましたので、特にタランドゥスは27℃近い方が良く産んでくれましたので常にそれ位に保っていたのを覚えています。 またニジイロの件、産卵の投稿も拝見させて頂きました。 素晴らしいです。Puffinさんはいつも画像付きで投稿して頂いておりますので雰囲気たっぷりで、実に丁寧に飼育しているのが分かるようです。今後も投稿の方も是非よろしくお願い申し上げます。 今後はオオクワガタ6ペアですか。凄いですね! また今年も大幅に増えそうですね! 色々と近況をご報告して頂きありがとうございます。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年6月2日 @ 8:02 AM
お返事有り難うございます。 オオクワガタは、クワガタ飼育のきっかけになったふるさと納税のお礼品として最初に我が家に来た月夜野きのこ園さんの2014年羽化1ペアと同じくふるさと納税で香川県から来た2015年羽化1ペア(いずれも産地・累代不明)、それに能勢YG血統2015年羽化2ペア、久留米産2014年羽化2ペア(1ペアは先月来たばかり)、です。 久留米産1ペアは昨年産卵成功しましたが、月夜野さんのペアは失敗したので再挑戦です。初体験で私のペアリングが下手だったのだと思います。後の個体は、今季が最初の挑戦。 いずれも越冬させてGW明けから活動させました。が、同じ場所で管理しているにも拘らず、活動性はまちまちですね。一番元気なのが、ふるさと納税組2ペア。ゼリー爆食で、天井まで登ったりしています。久留米産2ペアも元気に動き回っています。一方、能勢YG血統2ペアは何れも♂は元気なのですが、♀が「あばれん棒」の下に潜ったまま。 リビングの室温23℃前後なので、もう少し高くしないといけないのですが、現在コバエが大発生中の為、それも現状では難しい。家庭でとても肩身が狭いので、産卵用マットを使用するクワガタを一部移転させている「クワガタ専用部屋」に今月中旬新型エアコン設置したら全面移転させ25~27℃設定にするまでは、我慢の日々です。 コバエ対策、色々皆さんご苦労されている様子をネットで拝見していますが、なかなか根絶難しいです。臭いと色彩でおびき寄せる捕虫器、光でおびき寄せて感電させる電撃殺虫器、大型昆虫には害がないとの噂で昆虫ショップでも使われているというベープマットまで使用していますが、多少少なくなった程度。後は地道に、天井に留まって交尾中のコバエを手でつぶす人海戦術に頼っています。 超強力な殺虫剤噴霧器も買いましたが、効能書には「昆虫や熱帯魚の飼育部屋では絶対に使用しないでください」と書いてありました。割り出し使用後の密閉された浴室で限定的に試したところ、確かにあっという間にコバエは全滅しましたが、クワガタ達も全滅、では洒落にもならないです。 同じ昆虫に産まれても、片や大切に飼育されるのに、もう一方は殺戮の対象になるのは、虫たちには納得いかないかもしれませんが、仕方ないですね。色々試してみます。何か良いアイデアありましたら、ご教示頂けると幸いです。 今後とも宜しくお願いします。
Comment by Puffin — 2016年6月2日 @ 9:59 PM
臨場感たっぷりの採集記事とてもいいですね。読んでいてこちらも採集に行ったような気分になります。私もミヤマが採れるように頑張って行ってみたいと思います。
Comment by 採集初心者 — 2016年6月2日 @ 11:50 PM
Puffinさん レスありがとうございます。 コバエ対策ですか~。う~ん確かにクワカブ飼育における永遠のテーマですよね。 私の場合は現在は飼育ルームを孤立して建ててありますので、そこでどんなにコバエが沸こうが周りには影響はなく、あまり気にしていません。 昔個人レベルでやっていた時は私も色々試しました。 電撃殺虫機やベープ、ハエ取りトラップ、ハエ取りテープ、電撃ハエ取りラケット等々・・・。 勿論、どれもそれなりの効果はありますが、クワガタ飼育をやり続けている以上、コバエはほぼ永続的に発生してしまっていますので、途中ではもうあきらめモードになってしまいました。 なかなか難しい問題ですよね。 あまりお役に立たないアドバイスで申し訳ございません。 採集初心者さん レスありがとうございます。 そう言って頂けると私もとても嬉しく思います。 この野外採集の本当に趣旨は、忙しくてなかなかクワガタ採集等に行けない方達に少しでも実際の現場の雰囲気を味わってもらおうと思い紹介しております。 採集初心者さんも前々からおっしゃっていた目標のミヤマクワガタ採集に向けて頑張って下さいませ。またの朗報お待ちしております。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年6月3日 @ 9:10 AM
こんにちは。楽しく読ませて頂きました。 一昨日自分も今年初クワガタ採集に向かい、50mmと小型ですが千葉県産のミヤマが採れました。まだカブトは出ていないようだったので、今のうちにあと数回向かいたいなと思っています。 そして、久しぶりの採集で月夜野さんのこのサイトを思い出して、およそ一年ぶりに見返してきました笑 自分は今年は私事により、あまり採集に行けないのですが、月夜野さんの採集記でそのフラストレーションを晴らそうと思っています!楽しみにしています! それと、大したことではないのですが、記事中に登場しているハナムグリ亜科の昆虫はシロテンハナムグリではなくシラホシハナムグリではないかな~と思います。
Comment by ポリプP — 2016年6月24日 @ 1:04 AM
ポリプPさん レスありがとうございます。 採集記読んで頂いて光栄です。ありがとうございます。 この採集記で、少しでも採集の気分を味わって頂ければ、こちらとしても本望です。大変うれしく存じます。 ハナムグリですが、シラホシなんですか?? すみません、実はまだハナムグリ系は昨年より興味を持ち始めた超初心者なんで、分かりませんでした。 正直シラホシとシロテンの違いもまだパッと見では判断がつかない状況です。 教えて頂きありがとうございます。 更に勉強して精進したいと思います。 またアドバイスよろしくお願い申し上げます。 飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2016年6月24日 @ 5:55 PM
埼玉在住の甲虫屋(カミキリ屋兼コガネ屋)です。
遅レスになりますが、
シラホシハナムグリと載せられてる画像は、
「ムラサキツヤハナムグリ」と思われます。
↓そしてこの画像もムラサキツヤと思います。
https://www.tsukiyono.co.jp/stag2/files/2015/08/IMGP6243.jpg
・ムラサキツヤは、前翅会合部の2対の白紋付近にだけ点刻(ザラめ)があり、
そこ以外は体全体にツヤがあります。
・シラホシは、前翅会合部の2対の白紋付近だけでなく体全体に点刻(ザラめ)があり、
ツヤはやや少ないです。
とにかくムラサキツヤは、樹液食ハナムグリではアカマダラハナムグリに次いで
珍品です。標本もしくは飼育する事をお勧めします。
Comment by 通りすがり — 2017年11月21日 @ 8:38 PM
通りすがりさん
レスありがとうございます。
そうなのですね、初めて知りました。
大変勉強になります。
ご指摘ありがとうございます!
飼育日記担当:Shiho
Comment by tsukiyono — 2017年11月24日 @ 2:04 PM